ミャンマーにおける大統領選出制度

ミャンマーにおける大統領選出制度

ミャンマーの選挙管理委員会は、2015年11月8日に総選挙を実施することを正式に発表。この選挙は、立法府(ミャンマー連邦議会)の議員を選出する選挙です。5年前の選挙では、ボイコットをしたNLDも参加表明を行い、NLD党首のアウンサンスーチー女史は、現在進んでいる民主化の過程を維持するためにも、総選挙に参加すると主張しました。また、選挙前の憲法改正の実現に失敗し、自らの大統領就任要件が欠けるまま総選挙に突入することにつき、スーチー女史は、NLDとしてしかるべき大統領候補を擁立すると発言し、理想主義から現実主義への姿勢転換が見られています。

大統領選出の制度については、立法府の総選挙後(2016年3月ころ決選投票を実施予定)、いわゆる下院である「国民代表院」と、上院である「民族代表院」、および、それぞれの議院に帰属する軍人議員の3主体(3母体)から、それぞれ大統領候補者を選出します。つまり、下院からの大統領候補者1名、上院からの大統領候補者1名、両議院にまたがる軍人議員の中からの大統領候補者1名の、合計3名の大統領候補者を選出します。その上で、下院(国民代表院)と上院(民族代表院)を合わせたミャンマー連邦議会において、大統領の選出投票を行います。この投票において、最多得票者1名が大統領(国家元首)に選出されることになります。最多得票を得ることが出来なかった他の大統領候補者2名は、自動的に副大統領に選出されます。下院民選議員330名+下院軍人議員110名、上院民選議員168名+上院軍人議員56名というミャンマー連邦議会の構成員を基礎として、下院民選議員、上院民選議員、両院軍人議員というそれぞれの母体から1名ずつの大統領候補者を選出し、その中での決選投票を行うという仕組みです。

したがって、当然、立法府の総選挙の結果が、大統領候補者の選出に反映されますが、軍人枠が選出母体として一つ固定していますので、必然的に軍人出身の大統領ないし副大統領が1名選出されるという仕組みになっていると言えます。

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