ミャンマーのマクロ経済指標 (一人当たりGDP)

ミャンマーのマクロ経済指標 (一人当たりGDP)

一人当たりGDPは、その国の豊かさ、国民の購買力を測る指標として見ることができます。2013年のミャンマーの一人当たりGDPは869ドル。日本やシンガポールの一人当たりGDPは、すでに4万ドルを超えています。一般的に、一人当たりGDPが、1000ドルを超えると白物家電が普及し、3000ドルを超えると自動車が普及する目安と言われています。一国全体の平均値が、4000ドルを超えている中国では、今や本格的な自動車社会が到来しています。

ミャンマーの869ドルという数字は、ASEANの中では最低でありますが、中国の一人当たりGDPの文脈でもよく言われる通り、経済格差の大きい都市部と農村部も合わせた全国平均値であるため、ミャンマーの最大都市ヤンゴンだけで見れば、その数字は1000ドルを超えていると言われています。中国全土の平均値は、4000ドルであるが、香港は3万ドルを超えているし、上海は1万ドルを超えています。進出や投資を検討する際に、一人当たりGDPを分析し、投入すべき商材やビジネスの構築をされると思いますが、都市部と農村部の経済格差なども考慮に入れながら、一人当たりGDP値を分析する必要があります。

今後、ミャンマーにおける一人当たりGDPが大きく成長していくためには、現状の一部の既得権益者を富ませるような構造的な問題が是正され、広く国民全体の所得向上に繋がるような産業構造の転換が必要になると言われています。特に、農業メインの産業構造を基礎としながらも、製造業を根付かせるための投資奨励や産業構造への段階的な転換を図っていく必要があります。農村部の労働者を都市部の製造業が取り込む形で、付加価値産業に従事する労働者の裾野を広げていく必要があります。

また同時に、農業自体の付加価値産業化も必要で、農業の近代化・機械化を進め、生産性を向上していかなければなりません。ミャンマーは、米の生産量では世界のトップクラスであっても、その米の品質が世界最低水準であるために、米の価格も世界最低水準であります。品質を向上させ、米自体の付加価値を向上させなければ、国民所得は伸びていきません。

以上のような様々な分析がなされていますが、ミャンマーは、農業の近代化と製造業を根付かせるための産業転換を実現させていけば、ASEANの中でも最大の成長潜在力を持った国であることは間違いないと言えます。

当法律事務所では、進出のための法務アドバイスだけでなく、進出国の産業分析や、ビジネスのための経済性分析などもサポートしていますので、ご相談頂ければと思います。

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